

なんといっても、最も負担のかからん受験勉強法は“先行逃げ切り”である。つまり、早い時期にトップクラスになると、他人が三時間かかる宿題が二時間でできたりするわけだ。人と同じ量の勉強をさして苦もなくできるので、そんなに苦もなくトップクラスが維持できる。そして、三年なり六年なりずっとトップクラスを走って目標の大学に入るわけだ。これこそ、受験勉強の王道だと思うし、テクニックうんぬんより確実で、しかも精神的にもユトリが生じるのだ。有名私学を中・高で受験するのは“先行逃げ切り”の効用を世間の人も知っているからだろう。それなのに、この中・高受験後は、親も子もホッとしてしまい、ほとんど勉強しない。ところが、中学・高校で勉強することは大学受験までほとんど一つながりになっているのだ。だから、入試後三ヵ月間をキチンと勉強して“勝ち組”に入れば、次々に習うことも、そんなに苦もなく受け入れられてトップクラスを維持できるのだ。
勉強がいやで予備校に行くのがいやになる場合は、どの理由もたいしたものではないことがわかるはずです。そのような場合、もう一度、何のために勉強するのか、何のために予備校に行っているのかをよく話し合うことがいちばんです。これらのような理由で途中で予備校をやめてしまうと、けっきょく何をやっても長続きせず中途半端に終わってしまう、わがままな子どもに育ってしまいます。受験だけでなく、これから先自立できない人間になってしまい、自分自身が困ることになるのですから、親は慎重に対処してほしいと思います。しかし、こちら側だけの問題ではなく、確かに予備校側に非があることもあります。どんなよい予備校でも、また予備校長や経営者がどんなすばらしい教育観を持っている場合でも、現場で働く講師にミスがあり、生徒を悩ませることがあります。このようなときはどうしたらよいでしょうか。この場合でも、その予備校はダメだからすぐやめさせる、というのは予備校の利用法としてはやはり損なやり方です。
個別指導塾のタイプにもよりますが、遅れぎみの生徒が通っている個別指導塾では、講習期間中は復習を必ずやってくれるはずです。中学二年生ならば、数学は一年の正と負の計算や一次方程式あたりから、英語はbe動詞と一般動詞の区別あたりから、それぞれ復習をする計画を個別指導塾側では立てています。また個別指導塾によっては、二学期からの授業をスムーズに行うための準備学習(先取り学習)を予定しているところもあります。もし夏期講習を受けないとなると、一学期と二学期の間の橋渡しをするものがなくなってしまうのに等しいですから、個別指導塾に行っているならば、その個別指導塾の講習はぜひ受けることが必要となってきます。その際気をつけていただきたいのは、遅れぎみのお子さんの場合、浮気心を出して他の個別指導塾の講習や学校ですすめられた講習には参加しないようにすることです。もし違う個別指導塾の講習や学校がすすめる講習会に参加すると、進度の違いが必ず出てきますし、慣れるのに時間もかかり、大変なムダが生じてしまいます。現在通っている個別指導塾の先生は個別指導塾生の実力や、どこが不得意でどこが得意か、それに性格までよく知っているはずですから、講習を受けるなら通っている個別指導塾の講習がいちばんなのです。もし講習がないような個別指導塾なら、それは片手間に経営している証拠でもありますから、個別指導塾を変わることを考えてください。